個別記事のメタデータ

はてなブックマークの概要取得の処理の記事を受けて、weblogの記事1つに対するメタデータの書式の仕様「PermaRSS」が提案されています。しかし、RSS 1.0の形式に準拠する必要があるのか、というところに疑問を感じます。

RSS 1.0は、名前の通りRDFによるサイトの要約です。具体的な情報としては、サイト自体のメタデータと、サイト内で新しく更新された幾つかの記事のメタデータが提供されます。そのためRSS 1.0では大きく分けて、サイトのメタデータを記す1つのchannel要素と、個々の記事のメタデータを記す幾つかのitem要素、という構造になっています。

1つの記事についてのメタデータを記すのであれば、わざわざ channel, item という構造に従う必要は無いのでは。

記事のメタデータを記述するのであれば、新しい仕様を作るまでもなく、単に記事(のURI)についてのRDFを書けばよいかと思います。例えばこんな感じで。

<rdf:RDF
  xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#"
  xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"
  xmlns:content="http://purl.org/rss/1.0/modules/content/"
  xmlns:trackback="http://madskills.com/public/xml/rss/module/trackback/"
  xml:lang="ja"
>
  <rdf:Description rdf:about="(記事のURI)">
    <dc:title>(記事の題名)</dc:title>
    <dc:subject>(記事の分類)</dc:subject>
    <dc:creator>(著者)</dc:creator>
    <dc:date>(記事の作成日時)</dc:date>
    <trackback:ping rdf:resource="(Trackback ping URL)"/>
    <dc:description>(記事の要約)</dc:description>
    <content:encoded><![CDATA[ (記事本文) ]]></content:encoded>
  </rdf:Description>
</rdf:RDF>