変わらないURIこそがクール

クールなURIは変わらないとはよく言われますが、この文章、そしてその題名の意味するところは、最も重要なのは変わらないことであるということだと思うのです。つまり言い換えれば、「変わらないURIこそがクールである」ということであり。

クールなURIは変わらないの後半部分ではURIの設計について述べられていますが、これはあくまで、これから作るウェブページやシステムについて、どんなURIにするかをあらかじめ考えるための指針であり、目的のための手段だと思うのです。目的はやはり「URIを変えないため」であって、これこそがクールであるために欠かせないものです。

クールなURIは変わらないを読んで、「そんなこと言われても、もう".html"とか"/cgi-bin/"が入ったURIでサイトを作ってしまったのにどうしたらいいのか」と嘆く人もいるかもしれません。しかし解決法は簡単で、ただURIを変えなければよいのです。たとえ20年後にHTMLというメディアが廃れてしまったとしても、他のメディアを用いつつ何食わぬ顔をして".html"の拡張子つきのままでページを維持し続けることは、大して難しくはないと思います。その覚悟さえあれば。

クールなURIは変わらないの文章は、読む人に

  1. 拡張子やクエリ文字列なんかを含むURIはクールではなさそうだ。
  2. じゃあそうでなくなるように変更しよう

という誘惑を起こさせるところがありそうで、今更ながら読み返してみてそれが気がかりになってきてます。いくらURIの見かけが恰好良くなったとしても、既にあるページのURIを変えてしまっては、その行為により全くクールではなくなってしまいます。前半部分で、URIを変えるときの言い訳をあれほどまでに否定しているのを忘れてはならないと思います。