雑念雑記12月16日分の火偏恐るべしより。
究極がこれ――『烏』これも火偏らしい。新選漢和辞典(小学館)に書いてあつたのだが、その理由は不明。カラスと火の間に、古人は一体どんな関係を見出したのでせうか。
大修館書店:漢字文化資料館の漢字Q&Aコーナーにも、Q4034 「烏」の部首は「れっか(よつてん)」になっていますが、カラスと火とは、何か関係があるのですか?という質問がありますが、その回答では「いやあ、これはまったく、関係がないと思いますよ
」とのこと。
新明解漢和辞典(三省堂)によると、「烏」の字源はこう説明されています。
象形、鳥の字形から一画を減らした形、からすは真っ黒でどこが目であるかわからないから。
何か洒落っぽいですが、兎も角も「烏」も「鳥」も象形文字であり、下の4つの点が足にあたるというのは変わらないので、自分も火とは全く関係無いというのに同意です。
ところで、「焼」はともかく「熱」や「營」の部首までもまとめて「火偏
」と書くのは正確ではないような。単に火部としたようがよいように思います。