日記風コンテンツに思う

自分でも書いているのにこういったことを述べるのも何なのですが、日記ページのような、日々記事が追加されていくページは定期的読者として日々楽しむ分にはいいのですが、資料としてはあまり使い勝手のよくないものであるように思います。

分からないことがあるときはよくウェブ検索を使うのですが、こちらが求める情報を探そうと、いろいろと複数キーワードを組み合わせて検索しているにも関わらず、ヒットしたページが日記ページだったりして、しかもそれぞれのキーワードがそれぞれ全然違う日での記述だったりすると、徒労感もひとしおです。おまけに読みこみに時間がかかるし、一縷の望みをかけて大量の記述からさらにキーワードのある位置を確認しないと気が済まないし、しかし結局その手間も無駄に終わり、思わずきーっと叫びたくなることも、ままあることではないでしょうか。

てなことが切っ掛けで、ここ徒書ではそういうことがなるべく起きぬよう、それぞれの文を個別のページとして参照できるようにして、まとめ書きされたページ (YYYY_MM.html) は検索ロボットに拾われぬよう、meta要素にて<meta name="Robots" content="NOINDEX,FOLLOW" />(このページ自身は情報収集を禁止し、ここからのリンク先ページは情報収集を許可する)を設定してはどうか、と思いつきました。

で、実際そのようなCGI(index.cgi)を作ってはみたものの、「検索エンジンはCGIで生成された(URLに"?"が必要になるような)ページを果たして拾っていくんだっけか」という疑問が湧いてきて不安になっているのですが、まあ人が利用するにしても、長いページから該当の記述を探すよりもその記事を個別で読む方が見た目すっきりしてるだろうしいいか、と思うことにします。例えば比較的よく参照されていそうな『Mozillaでルビ表示3』なども、http://www.akatsukinishisu.net/itazuragaki/?ruby_for_Mozilla_3で読めますので、こちらをリンク先にすることもできます。

* * *

CGIを作っているうちに他にも機能を盛り込んでみたくなったので、最新の文章もYYYY_MM.htmlから自動で拾ってくる機能もつけてみました。パラメタなしか、バラメタが数字のみの場合だと最新三件の文(表紙)を表示します。今までは表紙用のページとYYYY_MM.htmlと両方をエディタ書きしていたのですが、これでやや手間が楽になりました。

(2001年11月24日)

* * *

Mapleholicの11月24日の:

「おまえの書くものに資料性など全くないじゃないかよ!」というツッコミはこの際脇においといて、無理矢理にでも前を向く事にします。

には、自分も同じ様に考えています。自分としても「ウェブページには資料性のあるものを書くべし」などということは平素全然まったく思っていないのですが、公開された文章に資料性があるかどうかは、筆者でなく読者により判断されることである、と思います。

やや離れた話になりますが、日記ページの中には過去記事を残さないところも見受けられるのですが、読者の中にはそれを勿体無いと思う方もいるかもしれません。逆に、記事を残して置くことで再利用性・資料性が高まることもあるでしょう。一度公開された文書を、製作者の都合だけで一方的に削除されることには、読者の立場としては理不尽に感じることも、ウェブではしばしばあるかと思います。

以上のことから、自分が書いて公開したものはなるべく残しておき、内容に誤りがあったり現状とそぐわなかったりした場合は訂正を行い、また読み手の側からは閲覧しやすくしておいたほうがいいかなあ、と思っております。CGI化したのには、自分がPerlを使ってどこまでできるかというのを試してみたかった、という別の興味もありましたが。

* * *

星の贈り物の11月26日より:

日記はリソースとして役に立たないという意見を読んで、「なるほどな」と思わせられたり……

役に立たない」、と主張しているわけではなく、「使い勝手がよくない」と書いていたつもりなのです。寧ろ、日記風コンテンツには有用な情報が含まれている場合が多々あり(とくにコンピュータ関係の話題が多い日記では)、もっと整理されていれば更に有効に利用できるのでは、と考えています。

(2001年11月27日)

* * *

追記――今は <meta name="Robots" content="NOINDEX,FOLLOW" /> を外しています。参照:<meta>外し(2001年1月3日)

(2002年1月3日)

北村曉 kits@akatsukinishisu.net