削除済みテキストとして扱う

あるテキストが「削除済み」であることを示す際、そのテキストを全く表示しなかったら、削除されたのか、初めから無かったのかを区別することができません。

なので、そのテキスト内容を提示した上で、それが「削除されたもの」であることを示すのが、より適切なのではないでしょうか。その意味で、IEやFirefox、Opera等の主要ブラウザが、del要素の内容を取り消し線を引いて表示するのは、妥当であるように思います。

User agents should render inserted and deleted text in ways that make the change obvious. For instance, inserted text may appear in a special font, deleted text may not be shown at all or be shown as struck-through or with special markings, etc.

仕様にも del 要素の内容を読者に伝えないという表示が UA の挙動としてありえる事が明言されている (強調はろばQによる)。

削除済みテキストを全く表示しないというのは1つの例で、他にも取り消し線を引いたり特殊なマークを付けて表示する、という例も示されています。要は、「削除済み」であることを示すには幾つかの方法がある、ということではないかと思います。

なので、削除済みだからといって「読者に伝わらないものとして考えねばならない」というのは限定が過ぎるのでは。言えるとすれば「読者に伝わらないかもしれないものとして考えねばならない」というところまでではないかと思います。