正しくHTMLを書こうと心がけている人に5つの質問への回答

後で書こう」と思いつつ3日経ってしまいましたが、Rusicaさんによる正しくHTMLを書こうと心がけている人に5つの質問に回答してみますよ。

1. HTML文書を制作する際に使用しているプログラムをお答えください。(Webプログラムも含む)

エディタは秀丸。表示確認にFirefox, IE, Operaなどのブラウザ。あと入力支援に秀丸マクロやFirefoxのbookmarkletなど。CMSの類としては、短編では自分で書いたPerlスクリプトを使い、徒書ではblosxomを、徒委記ではYukiWikiを使っています。妥当性検証にはThe W3C Markup Validation ServiceAnother HTML-lint、あとコマンドラインで検証するのにlibxml2付属のxmllintを。

MTでのサイト構築とかで大量のXHTMLファイルがある場合、xmllintを使って一気に妥当性検証することができます。個人的にはこれができるだけでもXHTMLを採用する価値があると思っていたりします。

2. 採用しているDTDとその理由をお答えください。

曉に死すではもともと主要コンテンツが漢字雑文だったこともあり、ルビを使いたかったのでXHTML 1.1を。特に縛りが無ければXHTML 1.0 Strictを(短編)。また、自分以外の人の入力により、妥当でないマークアップが混入する可能性があるときは、あえてHTML4を採用することも。徒委記がHTML 4.01 Transitionalなのはその名残です(今はスクリプトを改良しているのでXHTMLにもできますが)。

3. 何故正しくHTMLを書いているのですか?

安全のために。HTMLの仕様は誤りに厳しいので、妥当でない文書は「HTMLと似て非なる何か」でしかなく、有効なデータとなり得ません(少なくとも仕様上は)。実際の利用においては、誤りを含む文書でもブラウザはそれなりに解釈して表示しようとしますが、その誤り訂正がどのように行われるかというの仕様外の動作なので、それをあてにして文書を作成するのは危険を伴うと思います。

仕様に沿って正しくHTMLを書いていれば、何か意図しない状況が発生した場合でも、問題は文書の書き方ではなくそれを解釈するブラウザの側にある、ということで責任の所在を明確にできます。

XHTMLについては、XML文書として扱われるなら最低でも整形式well-formedでなければ致命的エラーとなってしまうので、より注意深く作成する必要があります。XHTMLは「XML文書としても扱うことのできるHTML文書」であるからこそ意義があるわけで、XMLとして解析できる文書が作成できないような状況なら、XHTMLを採用しても意味がありません。

4. W3CとWHATWG、どちらに期待してますか?

どちらとも言えずです。もともとあまり新しい技術に積極的に関心を持つ方ではないので、今後の推移を見守っていきたいと思います。

5. あなたにとってHTMLとは何ですか?

文書を公開するための道具であり、関心の対象でもあり。

* * *

他の方の回答や関連記事を righthtml5q のタグでブックマークしてます。