入力フォームと暗黙の了解

おさんぽさんぽの11月18日分で、入力フォームの設計についての問題提議がありました。

2番目のフリガナはどうでしょうか?フリガナとカタカナで書かれていれば、カタカナで入力することが暗黙の了解扱いになっています。

この暗黙の了解が通用しない人にどうやって入力をするのに必要な情報を伝えるにはどういう方法が考えられるのかです。

自分で作るとすれば、ですが……フォームデータを受け取るアプリケーションが、平仮名・片仮名、全角・半角どのようなデータでも受け付けられるようにするのが良いように思います。で、データを受け取る側で適切に変換し、どれかの種類に統一しておけばよいかと(振り仮名でソートしたり等の機械的処理を行わないのなら、そのままデータとして用いるのもよいかも)。

……というのはサーバ側アプリケーションも考慮に入れた設計になるのでひとまず置いとくとして、仮にHTMLフォーム側で入力を特定の文字の種類に限定するよう促す必要がある場合、どの文字で入力すべきかを明記しておくのが良いかと思います。例えば以下の様な感じで。

自分は暗黙の了解というのはあまり当てにならないと思っていまして、たとえ晴眼者であっても、フリガナと書いてあるのを深く気に留めずに平仮名で入力してしまったり、或いは暗黙であるのをいいことにわざと平仮名で入力したりするような人も、おそらく一定の割合で出てくると思うのです。文字の種類程度の情報は、さほど領域を取るものでもなく、また誰に対して提示していても有って困る情報ではないのだから、無理に表示したり隠したりなどせず、単に明記すればよいものと考えました。

更に考えてみると、たとえ文字の種類が書いてあっても、うっかり間違える人が出てくる可能性は0にはならないと思います。なので最初からどんな字の種類であっても受け付け可にするのが最善手ではないか、と考えたので、それを初めに挙げてみたのでした。

ただ、フォームのラベルで「振り仮名:」と書いてしまうと、逆に「平仮名と片仮名どちらで入力すればいいのか」という迷いを生じさせるかもしれないので、ラベルでは「ふりがな:」などと書きつつ、データを受け取る側ではどの文字でも対応できるようにするのが良いかも(「カタカナ:」と書くのを避けたのは、全角と半角があるため)。

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障碍の有無で対応を変えるのではなく、誰でも使い易いデザインにするのが良いのでは、という考え方をしてみたところで、以前にちょっとだけ触れたユニバーサルデザインのことを思い出しました。/*inu-memo*/でリンクされていた、東芝のデザイン:ユニバーサルデザイン:はじめに(バリアフリーデザインとの違い)を改めて読み返してみたり。