footer要素内容について確認

HTML5のことを少しづつ知っていこうとしている昨今なのですが、html5の新しい要素 « KuniMemoという記事で、footer要素に関して以下のような説明がされていました。

付録、奥付、ラインセンス合意、索引などはsectionを使うべき。footerを使うべきではない。中にはh1-h6,footer,header,section,articleなどタイトル、セクション関係の要素を入れてはいけない。

感覚的には、付録・奥付などはいかにもfooterの内容として用いられそうに思っていたので、そういう直感が仕様と異なっているのであれば注意しないといけないな、と思いました。が、念のためWHATWGのHTML5仕様(2009年9月9日版)に当たってみたところ、どうもそういう記述が見られないので、また分からなくなってきたのでした。

WHATWGの仕様を見ると、

When the footer element contains entire sections, they represent appendices, indexes, long colophons, verbose license agreements, and other such content.

(拙訳: footer要素が丸ごとのセクションを含むとき、それらは付録、索引、長い奥付、詳しい許諾契約、および他のそのような内容を表します)

……と書かれており、先の記事の説明とは逆の意味のようにも見えます。

さらにValidator.nuでfooter要素の中にsection要素、h1要素などを入れたソースをチェックすると、こちらはエラーとしてチェックされる結果となり……。

ということでよく分からなくなってきたので、Twitterにて疑問を投げかけてみたところ、以下の指摘を頂きました。(感謝)

kits_
footerがsectionやheadingを含めない(validator.nuで確認)というのは仕様のどの辺りだろう。 #html5
vant
@kits_ それ、先週なくなっちゃいました http://bit.ly/17aDT8
rh_kimata
@kits_ http://bit.ly/R2LXy 4.4.9 The footer elementのContent modelではなくてでしょうか? #html5

なるほど、先日公開されたところのW3CのHTML5仕様(2009年8月25日版)の方では、footer要素の説明も確かに引用記事にあった通りの説明となっていたけれど、今あるWHATWGの仕様はそこからさらに変更されたものだった、ということでした。なので今のところは、footer要素にも付録、索引等々をセクションとして含めることができる、ということでよさそうです。

前の版の仕様については、内容が大きすぎるfooterを抑止するという意図なのかなとも推測できたので、それはそれで妥当かという気もしていたのですが、やはり文書構成要素の仕様を考えるというのは難しいものだなあと思ったのでした。