徒書

2002年9月分。


2002年9月1日

普段離れて暮らしている家族と食事する機会があり、話の流れで両親兄弟に当サイトを見せることに(携帯で)。サイト作成5年目にして迎えた危機に緊張が走るも、特に何事もなく終了。親にも見せられるページがあってよかった。

こけらとかきの違いなどを見ていて、ネタは別としてサイトを見た人から意見を貰ったりすることもある、というところでいたく感心していた。その反応は、ウェブ上で意見交換することにも慣れつつあった自分には却って新鮮であり、また現在そのような状況にいることを改めて有難いものだと実感したのだった。

兄がサイトを作ったがあまりアクセスがない、と言っていたのでリンクを張ってみる。片やflashをバリバリに使用した企業等のサイトを仕事で作成しており、片や仕様準拠のHTMLで文字主体のサイトを趣味(というのも違う気がするが、仕事ではないという意味において)で作成……というのは、なかなか数奇な運命であるような。食事ご馳走様でした。

(2002年9月4日)


ない

おぼつきません 変換できない時、気づくように

9月5日の松風 - 今の言葉より引用。実のところ「おぼつきません」が誤用という認識を今まで持っていなかったので、どのあたりが間違いなのかとgooの大辞林で確認。おぼつかないの項より引用(強調筆者):

〔古くは「おほつかなし」と清音。「ない」は接尾語。「おほ」は、はっきりしていないさまを表し、[二](1)が原義。「覚束無い」は当て字〕

で、さらに接尾語の「ない」をひいてみると:

な・い
(接尾)〔形容詞型活用([文]ク な・し)〕性質・状態を表す語(形容詞・形容動詞の語幹など)に付いて形容詞をつくり、程度のはなはだしい意を表す。「切―・い」「せわし―・い」

ああ、「ない」にはそのような意味もあったのか。言われてみれば確かに「せつに」と「切ない」は意味的には同じ様なもので、後者が前者の否定ということはない。それなら「おぼつかない」を「おぼ」と「つかない」とに分けて考えて「つかない」の部分を「つきません」と言い換えるのはおかしい……とここでようやく理解に至りました。

日本語について知らないことはまだまだ沢山あるなと、改めて実感。

* * *

sappariさん本人からのツッコミを受け、訂正(訂正前には「『おぼつかない』の『ない』を『ありません』に言い換えるのはおかしい」と書いてました。)。「理解したのか」と言われると、「おぼ」と「ない」はいいとして、「つか」は果たして何なのかよく分からず、不安ではあります。

(2002年9月7日)


ol, ulのスタイル

先日CSSを書いていてふと思い出したことを。ol要素、ul要素は、ブラウザのデフォルトスタイルだと左余白を40pxほどとって表示されるが、WinIEやOperaではこの余白がmarginでとられているらしいのに対し、Mozillaではpaddingでとられている。NN4は謎(margin-leftやpadding-leftを変えてみても左余白が変わらなかったので)。

なので、CSSを適用させる際にmarginとpaddingのどちらかしか指定していないと、一方のブラウザではリストの左側がおかしなことになる。リストマーカーが左ボーダーを飛び出してたりとか、あるいは右の方にかなりひっこんでたりとか。スタイルシートを作る際、ulとolにはmargin, padding両方指定するのがよさそうです。

といった話は既にどこかに書いてあるような気もしますが。

dd要素の左余白はどれもmarginでとられているようでした(NN4は上と同様の理由でやはり謎)。

(2002年9月9日)


2002年9月8日

メールアドレスをkits@akatsukinishisu.netにしました。独自ドメインを取っておいて、いつまでも無料メールアドレスをメインにしているのも何だなと思っていたので。ドメイン名が長いので@の前のところを短くせざるをえなかったという……。ところでこの「メールアドレスの@の前の部分」には何か名称があるのだろうか。それはともかく今までのも使えます。

徒書の目次を作ってみました。

(2002年9月9日)

「@の前の部分」については、掲示板でINTさんよりlocal-part(RFC2822)だと教えて頂きました。

(2002年9月17日)


2002年9月16日

SMAP×SMAPでやっていた、木村拓哉とその同学年の色んな人が話す、という企画を、自分も同学年なので興味深く見ました。前回同じ企画をやっていたときにもたまたま見ており、その時には本当に様々な職業の人の、色んな話が聞けて面白かったのだが、今回のゲストはやや芸能人にかたより気味で、また話も全部は出していないようで、少々物足りない感じではありました。とはいえそれぞれの話と、話に対する木村拓哉の反応は面白くありました。

広島カープの木村拓也がゲストで来て、話の後に行われた試合でホームランを打ったというのはすごいことでした。

飯島愛と同じ年齢というのは、確かにどうにも信じがたいことであります。

* * *

IE 4.01 for H/PCで「短編」を見る人がいるとの情報を感知しまして、ウェブで知ったところによるとそのブラウザだとXML宣言があるとページが読めないとのことなので、思い切ってXML宣言の部分をとっぱらうことにしました。XML宣言は仕様上はオプションだし、文字コードはHTTPヘッダでも送っているから別にいいのさー。後方互換性にも前方互換性にも幅広く配慮しているのがXHTML 1.0のいいところだしー。と、誰にともなく言い訳。

ところで短編では現在決勝投票募集中です。ちょいとお暇がありましたら、表紙に掲載されている5作品から1作品を選んで投票頂けると大変有難いです。なにとぞよろしく。

また、作品投稿も募集しております。さとみかん経由でいけるサイトの運営者の中には小説を書く人も幾人かいるようなので、もし1000字以内の作品があったら寄せてもらえないものか……と、ひそかに夢想していたりします。

(2002年9月17日)


2002年9月20日

「XML宣言はオプション」の件、satoshiiさんに詳細な解説を頂いてました。ところで自分はこれをどこで知ったのだったっけ。今回改めて確認したのはThe Web KanzakiのXML/XHTML関連規格の最新情報でだったのですが、XHTML 1.0 Second Editionが出たときにさとみかん方面で言及があったように思っていたのは気のせいだったか。

個人サイトを運営しているXHTML利用者にはXML宣言を外す人はあまりいなさそうだから、敢えて言及する人はいなかったのかも。自分もできればXML宣言はつけたい気持ちもあるのですが、その辺の感情は自サイト作りで留めておくとして、「短編」はコンテンツも人からの預かり物だし、より多くの方に読んでもらいたい場でもあるので、できるだけ利用者よりのサイト作りをしていく所存です。

そんなこんなで、第1期結果第2期作品発表中。

(2002年9月20日)

北村曉 kits@akatsukinishisu.net