漢字の読みとabbr要素

然し、「鮪」より「まぐろ」の方が文字数とかビット数が多いと云ふのも視点の差こそあれ省略に該当すると判断はできます。

略語は確かにもとの言葉より短くなりますが、同じ意味の二つの言葉の一方がもう一方より短いからといって、それが必ず略語であるとは言えないと思います。略語はあくまでもとの語形の一部分を省略した言葉ではないでしょうか。

まあ厳密な意味での省略形では無いのは理解できますが、其れではISO-HTMLでは其れらの語に厳密な意味で正当に読み仮名をマークアップさせる方法はあるんでせうか。少くとも私自身はspan要素に適宜class属性では正当とは見做せません。

漢字とその読みを示すのに他に適した要素がなさそうなので、span要素になると思うのですが、ペトロニウスさんが「正当とは見做せません」と述べる理由は何でしょう(HTML文書として妥当にならないということはないかと思いますが)。

無理にabbr要素の意味を拡大解釈して使うよりは、汎用のspan要素を使う方がよいように思います。

(2002年1月2日)

北村曉 kits@akatsukinishisu.net