作品についてのメモ。
注意書き
- 短編第41期の作品について、読んで思ったことなどをメモしています。
- 他の方も書き加えて構いませんが、区別のため行の終わりに「--名前」(匿名の場合には「--匿名」)と書いておいて下さい。
- 万が一のため、自分の書いた文についてはどこかにバックアップを取っておくことをお奨めします。
- 北村の☆基準
メモ
#1 深海魚 (齊藤壮馬)
- 「名も知らぬ少女の為に自分を犠牲にした、」とあるが、「彼」は生きていたのだから犠牲になってないのでは。
- 「私」の側の事情がよく分からない。
#4 9 (朝野十字)
- ☆ 手堅い。
- 「里慈」の読み方が気になる。
- 「アフロディーテ」ってすごい喩えだ。
- 最後の「愛していたのに」は、言葉として軽く感じられてしまうのが惜しいような。
- Pさん感想について:
- 作品中の憲法議論はガジェットであって、物語の本質ではないのでは。
- この場合はステロタイプだからこそ小道具として有用なのであり、作者の意見を語らないことが批判にあたるとは思えないです。逆に、作者の意見を語ってしまったら全く別の作品になってしまうでしょう。
- 物語の本質でもなく、作者の思想も語らず、作品も面白くしないガジェットはつまり無用と呼ばれるべきものでしょう。--P
- 憲法議論を抜いたらこれまた全く別の作品になってしまうので、無用とは言えないでしょう。「面白くしない」かどうかは読み手によるでしょうが、自分は逆の考えです。--北村
- 厳密には何を抜こうと作品は変質するわけですが、それはさておき。抜いたら「全く別の作品になってしまう」ようなものが「物語の本質ではない」なら、やはり噴飯ものだと思います。--P
- また、「ステロタイプ」と断じられているのだから(かつ「本質ではない」ので)、面白いとすればそれは議論そのものではなく、「議論がそこにあること」なのでしょう。マグリットの絵のタイトルのように、違和感や取り合わせの妙というわけですか。--P
- それを面白いと感じるかどうかは実際各自の問題ですね。--P
- なるほど。とすると「本質的でない」というのは適切ではないですね。撤回します。「面白いとすれば……なのでしょう」の部分は自分の考えと近い気がします。--北村
#5 所有者 (笹帽子)
- 所有権は社会の中にあってこそ意味を持つ、という話なのかなあ。いまいち解釈に確信が持てないです。
#6 白い日記 (市井泰酔)
- 短期間しか記憶が保てない病気なのであれば、ちゃんとそういう治療をしなよ(→医者)。下手に「すぐに記憶も戻るでしょう」とか言わずに。
- というかなんかそういう病気を題材にした小説とか映画とか、最近よくあるような。
#7 ポケット (真央りりこ)
- ☆☆ 物を持つことで物以上のものを持てるというのは素敵だ。
- 「くだらないもののために時間はあるのよ」今納得しました。
- 再読してみると、すごいエロティックな話に思えてきました。「あたしの×××のなかを見せてあげるわね」とか「ああ、だいぶ入ったわね。なかの居心地はどう?」とか(←考えすぎだ)。
- 絵にかいたようなというか、絵ですよね。
- ハッピーエンドは好きな方ですが、このハッピーエンドは納得し難い。
#9 戦場 (朝霧 彰吾)
- ☆ そんな惨状を作り出しておいて「指令通り作戦をこなしていたと断言できる」とは片腹痛い。
- 指令書破るなよ! 寧ろ100遍読み直せ! (トいつになく怒りを表明してみたり)。
#10 暖かい部屋 (sagitta)
- 「痛みがあるのは生きてる証拠」みたいな話でしょうか。
#11 なまはげ (わら)
- ☆ 息子はどうやって岡山の「くだらないこと」を知ったのだろう。
- なまはげにも強さが求められるわけですね。
#12 心の雪 (藤島由紀子)
- これもまたひとりごと小説のような。
- カップルのけんかは実際のところささいなことであって、逆にそれをきっかけにより仲良くなるに違いない(願望)。
- 思いどうり → 思いどおり
- 「でもいつかは溶けていくのだから、きっと……」は、接続詞「だから」の使い方が適切でないような。
#14 回転鏡 (神藤ナオ)
- ☆ 神藤さんのホラー作品は「短編」では初めて見たような。
#15 蝉の空 (狩馬映太郎)
- 「ジーマ」がよく分からない。
- 初めてついた嘘が何なのかもよく分からない。
- ☆ 「吸わないで〜〜」の対象が何なのかがすごい気になる。
#17 逆行 (しなの)
- うーむ、まだ続くのですか。
- 話進まないなあ。
- 来月は「バラ3輪」とかでしょうか。
#18 路情 (P)
- ☆ 最初と最後の鍵括弧は意図したものと思うが、最初の「路情」は間違えて題名を残してしまったのか意図したものなのか、どちらだろう。
- 今度は置き去りにされないといいなあ。
- ☆ ハッピーエンドな恋愛話は割と好きなほうです。
- しかし次に出てくる作品にはもう少し波風あるのを期待したいところ。
- ☆☆ (紺さんの)初期作品のテイストを感じました。
- やや難解な気がしますが、それも含めた独特の面白さがあるような。
- 瀬川さんと同様、自分も電線の有無が気になります。
- ☆☆ いつも思うことですが、どうしてこういう言葉が出せるのだろう。
- 片目部隊!
- 娘の言葉は「短編」作品にも通じるような。
- 「そんなことを言うと身体が腐るわよ」という科白は、この作品世界の中ではまた違った意味を持つのだろうなあ。
- ☆ 面白いような気もするが、そうでないような気もする。
- ☆ 忠告としてはあまりうまくないような。
- そつのないオチ。
#24 ガラスのうた (宇加谷 研一郎)
- ☆☆ 痛快現代妖怪譚。
- ヒモロギさん自身が真っ先にひっかかりそうな(すみません)。
- 瀬川さん感想「ネックはラストの化かし方くらい」いやいや、これこそが相応しいラストでしょう。
#26 葦の夜 (エルグザード)
- ☆ ハッピーエンドな恋愛話は割と(以下略)。
- 確立 → 確率
- 「考える葦」の話との関連がいまいち弱いような気が。
- 「筆記体で『カメレオン』」というのは、アルファベットで書かれていたのだろうか。
- 売れるかなあ。
#28 灯台 (三浦)
- ☆ 壮大な世界。
- 銀が(水で)錆びるというのが化学的にどうなのか気にかかるところ。
- 化学的に気にかかる場合は、アンモニア水でいかがですか?そうなると、臭ってきそうですが……。--八海宵一
- そうすると、今度は「幹の中にアンモニア水が漂うのか」というところが気になります。--北村
- 呪うこともできる超生命なので、実は小水を引っ掛けていたりして……あちらをたてれば、こちらがたたず。--八海宵一
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