篆書でGO! 6 〜古代中国の謎〜

ども。久しぶりなので緊張してます。どうぞよしなに。


其の廿四:伐

[バズーカ背負った伐] fig24 まさか古代中国にバズーカ砲*1があるとは、いくらなんでも思いもよらなかったのですが、「伐(敵をうつ)」という字の意味には非常に合った字形と言えましょう。

其の廿五:競

[立った兄さんと立った兄さんで競] fig25 俗に「立った兄さんと立った兄さんがきそうから『競』だ」などと言いますが、たしかにそんな感じです。

其の廿六:虎

[虎1] fig26.1 龍と並び称される虎でありますが、龍(の、fig5.1,fig5.2)と比べるといまひとつ迫力に欠けるところがあります。が、爪のするどさはさすがに虎らしいですね。
[虎2] fig26.2
[さらに弱そうな虎1] fig26.3 やあ、さらに弱々しくなってしまいました。
[さらに弱そうな虎2] fig26.4
[虎?] fig26.5 頭がへんですが、これはこれでかわいらしい感じがしないでもない。虎かどうかは別にして。
[幽霊らしき虎] fig26.6 幽霊?
[ばくだんらしき虎] fig26.7 ばくだん?
「今どきこんなまるい爆弾もないだろう」
でも、昔の字だし。
「あ、なるほど」
[虎人間] fig26.8 やや、きさま虎人間だな。←そんなツッコミばっかりだ。

其の廿七:心

この字は今まで出すのをためらっていたところがあったのですが、ここで一気に見ていただきましょう。何かの形に似ているような気がしないでもないですが、私からは敢えてコメントは控えるとします。

[心1] fig27.1 [心2] fig27.2 [心3] fig27.3
[心4] fig27.4 [心5] fig27.5 [心6] fig27.6

其の廿八:爵

[鼻高々な爵1] fig28.1 男爵、伯爵などの「爵」の字ですが、これら二つは鼻高々でえらそうなところが貴族らしく、「爵」の字にぴったりであります。
[鼻高々な爵2] fig28.2
[鳥と刀の爵] fig28.3 なぜ鳥が入るのかが謎ですが*2、鳥と刀の組み合わせとはカッコよい。これもまた「爵」の字に合った字と言えましょう。
[刺さりそうな爵1] fig28.4 fig28.3に似てる気がしないでもないですが、しりに刺さりそうになっています。ていうかfig28.5のきみ、鳥じゃないだろう。
[刺さりそうな爵2] fig28.5
[刺さった爵] fig28.6 完全に刺さってしまいました。
[パラソル+カップ+三脚の爵] fig28.7 ええと、ビーチパラソルと三脚のついたコーヒーカップ。←何につかうのか
[トランジスタ爵] fig28.8 ううむ。当時既にトランジスタが存在していたとは。いやはや、古代中国はまだまだ謎に満ちているようです

*1 などと書いていますが、正しくは字のとおり「戈(ほこ)」を背負った「人」と解釈すべきでしょう。

*2 「爵」の字は、すずめの形をした酒杯を手に持った形からきているそうです。

(2001年1月29日)

北村曉 kits@akatsukinishisu.net