漢数字講座

人から金を借りるときに「金壱千伍百圓」などと小難しい字を使って領収書を書いてみたことはないだろうか。今回はそのような字も含めて漢数字について述べてみよう。

まずは漢数字の難しい書き方について。今でもお札や公文書などで使われる「一、二、三」の難しい書き方「壱、弐、参」は、元々は別の意味を持つ字である。だがもとの「一、二、三」の字が、線を加えただけで容易に他の漢数字に変えられるので、音読みが同じである「壱、弐、参」の字を借りて漢数字の代わりにするようになった。この難しいほうの漢数字は「大字」と呼ばれている。

実はこの大字は、四から九にもそれぞれある。それら大字や、その旧字体、またそのほか数の意味を持つ字を全て網羅してしまおうというのが、今回のメイン・テーマだ。

では小さい方から。(壱/壹は、壹が壱の旧字体ということです)

そのあと、億、兆、京、垓、[禾予]、穣、溝、澗、正、載、極、恒河沙、阿僧祇、那由他、不可思議、無量大数と続く。

ついでに一より小さい数も。0.1から十分の一ごとに、分、厘、毛、糸、忽、微、繊、沙、塵、埃、渺、漠、模糊、逡巡、須臾、瞬息、弾指、刹那、六徳、虚空、清浄となる。

皆もこの難しい漢数字を使って、周囲を混乱に陥れてみないか?

(1997年12月3日)

謝辞

北村曉 kits@akatsukinishisu.net